マックでエミュレータ:OSXで昔のMacゲーム出来るよ!パート2
第7回はOSX用の68kエミュレータ「BasiliskII」とPowerPCエミュレータ「SheepShaver」のお話です。今となってはOSXで当時のゲームをプレイしたい場合にはエミュレータを使わないとできないんです。第6回ではMacintosh Plusのエミュレータ「Mini vMac」を紹介しましたが、それ以降のClassic用のソフトは今回の2つを使います。正直持ってるソフトのほとんどがこれに該当するんでもっと早く取りかかれば良かった...
参考:第6回 Macintosh Plusのエミュレータ「Mini vMac」
「ここからリンク」してます。
SheepShaverとBasiliskII

OSX上にOS9.0(SheepShaver)と漢字Talk7.5.5(BasiliskII)を起動させています。おまけでSheepShaverのOS9.0上にPC8801エミュも起動させた、笑
なぜClassic環境用のソフトを動かすのに2種必要になったのかと言うとCPUの違いで68k用のソフトとPPC専用ソフトがあったのと安定感の違いからです。
Macintosh 68kのエミュレータ
BasiliskII UB 20091004
68kマックのエミュレータなのでOS8.1まで対応しています。
ダウンロードは「ここからリンク」してます。
このエミュレータは68kマック(68040)を再現しています。自分のOSX環境(OSX10.5.8 G4 1.47GHz)での作動感は少々重くてもっさりって感じがあります。しかしゲームをやる分にはギリギリ耐えられるスピードは出ています。
また安定面はこの後紹介するPPCエミュの「SheepShaver」をはるかに上回りますので、突然落ちたりフリったりってことはあまり無いです。
起動に必要な物
1:Biosファイル
68kMacのBios
2:インストールするOS
漢字Talk7~OS8.1のいずれか
インストール方法や設定等はいろいろなサイトで紹介されていますので、今回は研究した結果から安定させるコツだけ紹介します。
使用するディスクイメージ
BasiliskIIで使う起動用のディスクイメージファイルはdmgではなくBasiliskII上で作成できるvolファイルのイメージの方が安定して使用できる。
BasiliskIIGUI.appでの設定

Createでディスクイメージ(~.vol)作成
volファイルは「BasiliskIIGUI.app」のVolumesのCreateより作成できます。
dmgイメージが起動ディスクだと作動がディスクを読み書き中に不安定になるみたいで頻繁にフリーズしてしまいました。またdmgディスク上で圧縮ファイルを解凍してたりすると落ちたり止まったりしました。しかしdmg形式はOSXでも直接読み書きできるのでファイルのやりとり用として使うといいです。
BasiliskIIでマウント中にOSXで同じdmgディスクを使うと100%壊れます。
Unix Root
これはOSXと共用のファルダを指定できます。
自分はあえて使っていません...
OSXとのファイルの移動はdmgファイルでやりとりしてます。
BasiliskIIの作動自体は安定しているのでこのくらいですね。
OS(漢字Talk7.5.5)いれてから困ったことは特にありませんでした。
たぶん起動まで当時漢字Talk使ってた方ならそんなに苦労はないです。
シムシティー2000

知らない人いないくらい有名ですよね。 今やっても面白い...
The Tower1.3J

※画像クリックすると大きくなります。
当時徹夜までしてめちゃめちゃやりました。
このTowerシリーズってMacが最初って知ってました?
自分Tower2も持ってます...
Macintosh PowerPCのエミュレータ
SheepShaver_UB_20101106
PPCのエミュレータでOS9.0.4まで対応しています。
ダウンロードは「ここからリンク」してます。
このエミュレータはPowerPCのマックを再現しています。自分もつい数年前まで使っていたOS9ですが現在はOSX10.5.8なのでClassic環境は使えなくなっています。実はG4マック(Quiksilver)なんで今でもOSを切り替えての単独起動ならOS9の起動も元々可能なんですが面倒なのと、その起動時に一度ディスクを破壊したことがあるので今はそれも止めました...笑
これはOSX上でOS9が動くので気軽に使えて便利です。
起動に必要な物
1:Biosファイル
PowerMacのBiosもしくはOS8.5~8.6の
システムフォルダ内にある「Mac OS ROM」ファイル
※OSをインストールする際に使用したBiosによって
対応機種じゃない...と弾かれることがあるので注意
2:インストールするOS
漢字Talk7.5.3~OS9.0.4のいずれか
まぁ~起動してくれるまで大変でした...
まずBasiliskIIでインストールした漢字Talk7.5.5で起動できるかと思いきやBiosチェックでこの機種に合わないから起動不可とでるし、OS8.5~8.6のシステムCDは押し入れの奥にしまいすぎて出てこないのでOS9.0.4のインストールCDを使ったら同じくBiosチェックで弾かれてしまった。
大変だったポイント
OS9のインストール
OS9.0.4をインストール済のレストアCDからシステムファイルをイメージディスクにそのまま移してやっとOS9.0.4の起動ができたのだ。この答えに到達するまで数日かかった...汗
音が出ない
よくもまあ、あきらめずにやってたものだと感心する間もなく今度は音がでない。この音でない現象はSheepShaverではよくあるトラブルで対処法がある。OS9のサウンドコントロールパネルを単独でインストールすればいいのだが...
あれ、音がやっぱ出ない。出ないと言うよりサウンド出力欄にスピーカーがない。あきらめかけていたが絶対に原因はOS9.0.4にあると踏み、たまたまiMac用OS9.0のレストアCDが押し入れから出てきたのでOS9.0にて起動させると、起動音のみ出た! こ、これは音出るんじゃん。ハッキリとした原因は不明のまま、これを起動OSに調整してると音は起動後も出るようになりました。
めちゃめちゃ不安定
とにかくよく落ちるしフリーズします。これについてはいまもって原因不明、あきらめました。しかしゲームプレイ中に突然...とかではなく、ある動作(ファイル名を入力中とか文字入力時が多い)をしたら画面が乱れて止まる感じです。

こうなったら強制終了しかない...
しかし!
作動感が速い
そんな不安定要素を除けば優秀で68kエミュのBasiliskIIと比べると作動スピードが格段に速い。なんか68kより複雑であろうPowerPCなのに?って思っちゃいました。あまりにスピード感がいいのでCPUのベンチマークをしてみると...
SheepShaver上のOS9でベンチマーク

PowerMac G4 500MHzの約倍のスピードが出ている。
実機でいうとG4の1Ghzというところか...
SheepShaver上でネット接続も可能

普通に違和感なくネットできます。
OS9版のブラウザは古くてネスケとかだと今のHPはまともに表示できません。
当時マックユーザーはみんなネスケでした。今は開発も終わっちゃって...
OS9用のiCabですとまともに閲覧できるのでオススメ!
Macで一番やったゲーム

※画像クリックすると大きく見られます。
CD-ROMもちゃんとマウントするので市販ゲームもバッチリ!
いつか詳しく紹介しますが、この「Warcraft II 暗黒大戦」はAppleTalkで対戦もできるストラテジーゲーム。続編の新たなる扉も持っています!OSXになってからプレイ出来なかったので、これだけでも大きな成果はあったのだ。
ちなみに「Warcraft III」はOSXでも起動可能なのでもちろん持ってますしやってます。こちらはLAN対戦可能で3Dなんですよ。
とりあえずこれでClassic用のソフトは動かせる...
ふ~疲れた。 どうしてもやりたかったのでこれでスッキリした。
今回のマックでエミュ研究いかがでしたか?
クリックをお願いします。

↑にほんブログ村ランキング ↑人気blogランキング
順位が上がりますんで、更新の励みになります。
おまけ「Warcraft III」はこんな感じ...

バトルネット対応、正規版なのでいまでもネット対戦できる。
自己流で下手くそなんでやりませんが...

日本語版なのでちゃんと日本語で表示、しかし音声は英語なのだ。
そして日本語版の発売元はなんとカプコンだ。

これみちゃうと「Warcraft II」が貧弱に見えちゃうのはしかたなし...
でも両方面白いので超超おすすめ!
掲載タイトルリストにてレトロゲームカテゴリの記事一覧が見られます。
掲載タイトルリストは「ここからリンク」しております。
過去の記事でもお気軽にコメントしてください。
参考:第6回 Macintosh Plusのエミュレータ「Mini vMac」
「ここからリンク」してます。
SheepShaverとBasiliskII

OSX上にOS9.0(SheepShaver)と漢字Talk7.5.5(BasiliskII)を起動させています。おまけでSheepShaverのOS9.0上にPC8801エミュも起動させた、笑
なぜClassic環境用のソフトを動かすのに2種必要になったのかと言うとCPUの違いで68k用のソフトとPPC専用ソフトがあったのと安定感の違いからです。
Macintosh 68kのエミュレータ

68kマックのエミュレータなのでOS8.1まで対応しています。
ダウンロードは「ここからリンク」してます。
このエミュレータは68kマック(68040)を再現しています。自分のOSX環境(OSX10.5.8 G4 1.47GHz)での作動感は少々重くてもっさりって感じがあります。しかしゲームをやる分にはギリギリ耐えられるスピードは出ています。
また安定面はこの後紹介するPPCエミュの「SheepShaver」をはるかに上回りますので、突然落ちたりフリったりってことはあまり無いです。
起動に必要な物
1:Biosファイル
68kMacのBios
2:インストールするOS
漢字Talk7~OS8.1のいずれか
インストール方法や設定等はいろいろなサイトで紹介されていますので、今回は研究した結果から安定させるコツだけ紹介します。
使用するディスクイメージ
BasiliskIIで使う起動用のディスクイメージファイルはdmgではなくBasiliskII上で作成できるvolファイルのイメージの方が安定して使用できる。
BasiliskIIGUI.appでの設定

Createでディスクイメージ(~.vol)作成
volファイルは「BasiliskIIGUI.app」のVolumesのCreateより作成できます。
dmgイメージが起動ディスクだと作動がディスクを読み書き中に不安定になるみたいで頻繁にフリーズしてしまいました。またdmgディスク上で圧縮ファイルを解凍してたりすると落ちたり止まったりしました。しかしdmg形式はOSXでも直接読み書きできるのでファイルのやりとり用として使うといいです。
BasiliskIIでマウント中にOSXで同じdmgディスクを使うと100%壊れます。
Unix Root
これはOSXと共用のファルダを指定できます。
自分はあえて使っていません...
OSXとのファイルの移動はdmgファイルでやりとりしてます。
BasiliskIIの作動自体は安定しているのでこのくらいですね。
OS(漢字Talk7.5.5)いれてから困ったことは特にありませんでした。
たぶん起動まで当時漢字Talk使ってた方ならそんなに苦労はないです。
シムシティー2000

知らない人いないくらい有名ですよね。 今やっても面白い...
The Tower1.3J

※画像クリックすると大きくなります。
当時徹夜までしてめちゃめちゃやりました。
このTowerシリーズってMacが最初って知ってました?
自分Tower2も持ってます...
Macintosh PowerPCのエミュレータ

PPCのエミュレータでOS9.0.4まで対応しています。
ダウンロードは「ここからリンク」してます。
このエミュレータはPowerPCのマックを再現しています。自分もつい数年前まで使っていたOS9ですが現在はOSX10.5.8なのでClassic環境は使えなくなっています。実はG4マック(Quiksilver)なんで今でもOSを切り替えての単独起動ならOS9の起動も元々可能なんですが面倒なのと、その起動時に一度ディスクを破壊したことがあるので今はそれも止めました...笑
これはOSX上でOS9が動くので気軽に使えて便利です。
起動に必要な物
1:Biosファイル
PowerMacのBiosもしくはOS8.5~8.6の
システムフォルダ内にある「Mac OS ROM」ファイル
※OSをインストールする際に使用したBiosによって
対応機種じゃない...と弾かれることがあるので注意
2:インストールするOS
漢字Talk7.5.3~OS9.0.4のいずれか
まぁ~起動してくれるまで大変でした...
まずBasiliskIIでインストールした漢字Talk7.5.5で起動できるかと思いきやBiosチェックでこの機種に合わないから起動不可とでるし、OS8.5~8.6のシステムCDは押し入れの奥にしまいすぎて出てこないのでOS9.0.4のインストールCDを使ったら同じくBiosチェックで弾かれてしまった。
大変だったポイント
OS9のインストール
OS9.0.4をインストール済のレストアCDからシステムファイルをイメージディスクにそのまま移してやっとOS9.0.4の起動ができたのだ。この答えに到達するまで数日かかった...汗
音が出ない
よくもまあ、あきらめずにやってたものだと感心する間もなく今度は音がでない。この音でない現象はSheepShaverではよくあるトラブルで対処法がある。OS9のサウンドコントロールパネルを単独でインストールすればいいのだが...
あれ、音がやっぱ出ない。出ないと言うよりサウンド出力欄にスピーカーがない。あきらめかけていたが絶対に原因はOS9.0.4にあると踏み、たまたまiMac用OS9.0のレストアCDが押し入れから出てきたのでOS9.0にて起動させると、起動音のみ出た! こ、これは音出るんじゃん。ハッキリとした原因は不明のまま、これを起動OSに調整してると音は起動後も出るようになりました。
めちゃめちゃ不安定
とにかくよく落ちるしフリーズします。これについてはいまもって原因不明、あきらめました。しかしゲームプレイ中に突然...とかではなく、ある動作(ファイル名を入力中とか文字入力時が多い)をしたら画面が乱れて止まる感じです。

こうなったら強制終了しかない...
しかし!
作動感が速い
そんな不安定要素を除けば優秀で68kエミュのBasiliskIIと比べると作動スピードが格段に速い。なんか68kより複雑であろうPowerPCなのに?って思っちゃいました。あまりにスピード感がいいのでCPUのベンチマークをしてみると...
SheepShaver上のOS9でベンチマーク

PowerMac G4 500MHzの約倍のスピードが出ている。
実機でいうとG4の1Ghzというところか...
SheepShaver上でネット接続も可能

普通に違和感なくネットできます。
OS9版のブラウザは古くてネスケとかだと今のHPはまともに表示できません。
当時マックユーザーはみんなネスケでした。今は開発も終わっちゃって...
OS9用のiCabですとまともに閲覧できるのでオススメ!
Macで一番やったゲーム

※画像クリックすると大きく見られます。
CD-ROMもちゃんとマウントするので市販ゲームもバッチリ!
いつか詳しく紹介しますが、この「Warcraft II 暗黒大戦」はAppleTalkで対戦もできるストラテジーゲーム。続編の新たなる扉も持っています!OSXになってからプレイ出来なかったので、これだけでも大きな成果はあったのだ。
ちなみに「Warcraft III」はOSXでも起動可能なのでもちろん持ってますしやってます。こちらはLAN対戦可能で3Dなんですよ。
とりあえずこれでClassic用のソフトは動かせる...
ふ~疲れた。 どうしてもやりたかったのでこれでスッキリした。
今回のマックでエミュ研究いかがでしたか?
クリックをお願いします。


↑にほんブログ村ランキング ↑人気blogランキング
順位が上がりますんで、更新の励みになります。
おまけ「Warcraft III」はこんな感じ...

バトルネット対応、正規版なのでいまでもネット対戦できる。
自己流で下手くそなんでやりませんが...

日本語版なのでちゃんと日本語で表示、しかし音声は英語なのだ。
そして日本語版の発売元はなんとカプコンだ。

これみちゃうと「Warcraft II」が貧弱に見えちゃうのはしかたなし...
でも両方面白いので超超おすすめ!
掲載タイトルリストにてレトロゲームカテゴリの記事一覧が見られます。
掲載タイトルリストは「ここからリンク」しております。
過去の記事でもお気軽にコメントしてください。
この記事へのコメント
Tomoさん
> はじめまして
はじめまして!
コメントありがとうございます。
> 私もSheepShaver使っていますが、Win版Mac OS X版とも不安定でよく落ちます。
> もはやこれは仕様と思ってあきらめています。
おお、Win版もお使いになられてるんですね。
OSXでは?なのか落ちるときのパターンはイメージディスクに
アクセスしてる、もしくはしようとした時に落ちることが多いです。
で、調べたらOSXで作ったHDDのイメージファイル(dmg形式)との
相性が良くないらしい... 特に起動ディスクにしてるとか。
これをSheepShaverで作ったdsk形式のイメージにしたら
落ちる回数が激減しました...
↑起動ドライブもdsk形式にしました。
他の仮想系ソフトに比べると安定はしませんが、旧OSが動く...というだけでも
ありがたいと思って我慢してます、笑
あ、BasiliskIIでも同様にOSXで作ったHDDのイメージファイル(dmg形式)は
相性が良くないらしいですね。
いろいろ安定するようお互い研究して頑張りましょう!
> はじめまして
はじめまして!
コメントありがとうございます。
> 私もSheepShaver使っていますが、Win版Mac OS X版とも不安定でよく落ちます。
> もはやこれは仕様と思ってあきらめています。
おお、Win版もお使いになられてるんですね。
OSXでは?なのか落ちるときのパターンはイメージディスクに
アクセスしてる、もしくはしようとした時に落ちることが多いです。
で、調べたらOSXで作ったHDDのイメージファイル(dmg形式)との
相性が良くないらしい... 特に起動ディスクにしてるとか。
これをSheepShaverで作ったdsk形式のイメージにしたら
落ちる回数が激減しました...
↑起動ドライブもdsk形式にしました。
他の仮想系ソフトに比べると安定はしませんが、旧OSが動く...というだけでも
ありがたいと思って我慢してます、笑
あ、BasiliskIIでも同様にOSXで作ったHDDのイメージファイル(dmg形式)は
相性が良くないらしいですね。
いろいろ安定するようお互い研究して頑張りましょう!
トラックバック
URL :
No title - Tomo - 2011年07月18日 08:24:23
私もSheepShaver使っていますが、Win版Mac OS X版とも不安定でよく落ちます。
もはやこれは仕様と思ってあきらめています。