マックでエミュレータ:OSXでコンパイルできる環境を準備する...
第8回目はOSXでコンパイルできる環境を準備する...です。
と、言うのは第3回の「OSXでNECの8bitパソコン「PC-8801」のエミュレータ」の記事で「Quasi88」というOSXで唯一まともに動くPC8801のエミュを紹介したのですが、これって自分でコンパイルしないと動かないんですよ。
なので...今回中古で買ったintelのimacでも改めてまたコンパイルしてからじゃないと動かない状況になってしまって...。第3回では端折っちゃったんですが実はコンパイルするのっていろいろ準備が必要なんですよ。なんか紹介する順番が逆になっちゃったんですが、今回またやるはめになったので紹介しちゃいます。
参考:第3回「8bit パソコン PC-8801のエミュレータ」
OSXで開発(コンパイルする)環境を構築するには...
まず... 買ったままのMacではコンパイルはできません。
OSXでコンパイルできる環境を準備します。
1:Xcode Tools のインストール
これはOSX用のアプリケーションを開発するツールでOSXのDVDに無料で付属されててインストールも簡単です。OSXのインストールDVDの中にあります。

Mac OS X Install DVDの中の「Optional Installsフォルダ」→「Xcode Toolsフォルダ」→「XcodeTools.mpkg」というインストーラーから行います。
XcodeTools.mpkgファイルを実行するとインストーラーが立ち上がりますので指示に従って簡易インストールで完了させます。
ポイント:その際インストール先は起動ディスクにしてくださいね~

インストールが終わると起動ディスクに「Developerフォルダ」ができあがります。このフォルダは名前を変えたり他に移動したりしないでください。
2:SDLライブラリのインストール
ここから初めての人はちょっと難しくなってきます...汗 がんばれ!
SDLライブラリはSDLを使ったプログラムに必要になります。「Quasi88」も含めSDLを使ったOSX用のエミュレータは結構あるので必須です。SDLのサイトでダウンロードできます。
下記の2種をSDLのサイトからダウンロードします。
1:Source Code:SDL-1.2.14.tar.gz
2:SRuntime Libraries:Mac OSX SDL-1.2.14.dmg
・SDL-1.2.14のインストール
これは簡単です。2でダウンロードした「SDL-1.2.14.dmg」をダブルクリックでマウントして中の「SDL.frameworkフォルダ」を起動ディスク/ライブラリ/Frameworks/の中にフォルダごと入れてください。

・SDL-1.2.14のコンパイル
これはちょっと難しいかも...。1でダウンロードしたSDLのソースコードはコンパイルしないとなりません。「SDL-1.2.14.tar.gz」を解凍して起動ディスク/ユーザ/HOME(自分はimacと言う名前にしています)にフォルダごと入れます。

次にコンパイルなんですが... これはアプリケーションの「ユーティリティフォルダ」の中にある「ターミナル.app」を起動して行います。

↑ターミナルを起動するとこんな感じ...
実はPC8801エミュのコンパイルもこれで行います。
その準備として先にSDLのコンパイルをします。
ターミナルを起動したら...
「echo "export PATH=/usr/local/bin:$PATH" >.bash_profile」
と入力してリターンしてください。
↑「/usr/local/bin」にある実行ファイルも使用できるようになります。
では... SDLのコンパイル
1:「cd SDL-1.2.14」と入力してリターン
↑先ほどHOMEに入れた「SDL-1.2.14」に移動する意味です。
2:「./configure」と入力してリターン
↑SDL用のmakeファイルを作成する意味です。
ざざざ~と文字列がでます。約1分くらいかな。
3:「make」と入力してリターン
↑2で出来たmakeファイルの実行をします。
ざざざ~と文字列がでます。約2~5分くらいかな。
4:「sudo make install」と入力してリターン
↑makeしたSDLライブラリをインストールします。
入力すると「Password: 」と表示が出ますのでログインする時のパスワードを入力してください。(システム環境設定のアカウントで設定してあるやつです)
アカウントのパスワードを設定してない方は設定しておいてください。
完了です。
準備は以上なんですが... いかがでしたか?
これでQuasi88や他のエミュのプログラムも自分でコンパイルできる環境になりました。これ...初めての人だと自力でここまで準備するのは難しいですよね。
自分も最初ここまでやるの分からなくて大変でしたもん...汗
Quasi88をコンパイルしました...
今回買ったimacでもやっとこさQuasi88の起動に成功です!
Quasi88のmakeファイルをintelのmac用に書き換えて第3回と同じようにコンパイルして起動できました。よかった~ intelのimacでも起動できて (^_^;)
Quasi88

Quasi88のメニュー

じゃPC8801mkIISRのデモを起動させてみますね。

ぷぷぷ、笑 なつい!

↑めちゃむずいADVのマスカレイド
あ、これよく考えたら当時FM-7版でやったんだった...汗

↑NECと言えば斉藤由貴... あ、武田鉄矢?
と、言うのは第3回の「OSXでNECの8bitパソコン「PC-8801」のエミュレータ」の記事で「Quasi88」というOSXで唯一まともに動くPC8801のエミュを紹介したのですが、これって自分でコンパイルしないと動かないんですよ。
なので...今回中古で買ったintelのimacでも改めてまたコンパイルしてからじゃないと動かない状況になってしまって...。第3回では端折っちゃったんですが実はコンパイルするのっていろいろ準備が必要なんですよ。なんか紹介する順番が逆になっちゃったんですが、今回またやるはめになったので紹介しちゃいます。
参考:第3回「8bit パソコン PC-8801のエミュレータ」
OSXで開発(コンパイルする)環境を構築するには...
まず... 買ったままのMacではコンパイルはできません。
OSXでコンパイルできる環境を準備します。
1:Xcode Tools のインストール
これはOSX用のアプリケーションを開発するツールでOSXのDVDに無料で付属されててインストールも簡単です。OSXのインストールDVDの中にあります。

Mac OS X Install DVDの中の「Optional Installsフォルダ」→「Xcode Toolsフォルダ」→「XcodeTools.mpkg」というインストーラーから行います。
XcodeTools.mpkgファイルを実行するとインストーラーが立ち上がりますので指示に従って簡易インストールで完了させます。
ポイント:その際インストール先は起動ディスクにしてくださいね~

インストールが終わると起動ディスクに「Developerフォルダ」ができあがります。このフォルダは名前を変えたり他に移動したりしないでください。
2:SDLライブラリのインストール
ここから初めての人はちょっと難しくなってきます...汗 がんばれ!

下記の2種をSDLのサイトからダウンロードします。
1:Source Code:SDL-1.2.14.tar.gz
2:SRuntime Libraries:Mac OSX SDL-1.2.14.dmg
・SDL-1.2.14のインストール
これは簡単です。2でダウンロードした「SDL-1.2.14.dmg」をダブルクリックでマウントして中の「SDL.frameworkフォルダ」を起動ディスク/ライブラリ/Frameworks/の中にフォルダごと入れてください。

・SDL-1.2.14のコンパイル
これはちょっと難しいかも...。1でダウンロードしたSDLのソースコードはコンパイルしないとなりません。「SDL-1.2.14.tar.gz」を解凍して起動ディスク/ユーザ/HOME(自分はimacと言う名前にしています)にフォルダごと入れます。

次にコンパイルなんですが... これはアプリケーションの「ユーティリティフォルダ」の中にある「ターミナル.app」を起動して行います。

↑ターミナルを起動するとこんな感じ...
実はPC8801エミュのコンパイルもこれで行います。
その準備として先にSDLのコンパイルをします。
ターミナルを起動したら...
「echo "export PATH=/usr/local/bin:$PATH" >.bash_profile」
と入力してリターンしてください。
↑「/usr/local/bin」にある実行ファイルも使用できるようになります。
では... SDLのコンパイル
1:「cd SDL-1.2.14」と入力してリターン
↑先ほどHOMEに入れた「SDL-1.2.14」に移動する意味です。
2:「./configure」と入力してリターン
↑SDL用のmakeファイルを作成する意味です。
ざざざ~と文字列がでます。約1分くらいかな。
3:「make」と入力してリターン
↑2で出来たmakeファイルの実行をします。
ざざざ~と文字列がでます。約2~5分くらいかな。
4:「sudo make install」と入力してリターン
↑makeしたSDLライブラリをインストールします。
入力すると「Password: 」と表示が出ますのでログインする時のパスワードを入力してください。(システム環境設定のアカウントで設定してあるやつです)
アカウントのパスワードを設定してない方は設定しておいてください。
完了です。
準備は以上なんですが... いかがでしたか?
これでQuasi88や他のエミュのプログラムも自分でコンパイルできる環境になりました。これ...初めての人だと自力でここまで準備するのは難しいですよね。
自分も最初ここまでやるの分からなくて大変でしたもん...汗
Quasi88をコンパイルしました...
今回買ったimacでもやっとこさQuasi88の起動に成功です!
Quasi88のmakeファイルをintelのmac用に書き換えて第3回と同じようにコンパイルして起動できました。よかった~ intelのimacでも起動できて (^_^;)
Quasi88

Quasi88のメニュー

じゃPC8801mkIISRのデモを起動させてみますね。

ぷぷぷ、笑 なつい!

↑めちゃむずいADVのマスカレイド
あ、これよく考えたら当時FM-7版でやったんだった...汗

↑NECと言えば斉藤由貴... あ、武田鉄矢?
この記事へのコメント
KIDさん
> 88エミュ ずいぶんハードルが高いんですね
> あやちさんの説明どおりにやれば楽でしょうが
> 知らないとかなり大変そう
これ、最初やったとき本当に大変だったんですよ。
周りに知ってる人いないし、WINと違って参考になるサイトも
極端に少なかったんで何も分からないところから自力で...
自分でプログラム作れる人...めちゃ尊敬します。
そんでこのエミュ作った人は神様ですよ。
よくぞマックでも動くやつ作ってくれましたって...
だから自分でコンパイルするくらい頑張ろうって思いましたね、笑
> 大昔僕がプログラミングをしてた頃は
KIDさんもプログラムできるんですか?
ってすごいですよ。
自分なんかベーシックでちょこっとくらいでしたからね。
> そういえば「ぷよぷよ」の会社名でしたね
ぷぷぷ、笑 そうでしたね。
> 88エミュ ずいぶんハードルが高いんですね
> あやちさんの説明どおりにやれば楽でしょうが
> 知らないとかなり大変そう
これ、最初やったとき本当に大変だったんですよ。
周りに知ってる人いないし、WINと違って参考になるサイトも
極端に少なかったんで何も分からないところから自力で...
自分でプログラム作れる人...めちゃ尊敬します。
そんでこのエミュ作った人は神様ですよ。
よくぞマックでも動くやつ作ってくれましたって...
だから自分でコンパイルするくらい頑張ろうって思いましたね、笑
> 大昔僕がプログラミングをしてた頃は
KIDさんもプログラムできるんですか?
ってすごいですよ。
自分なんかベーシックでちょこっとくらいでしたからね。
> そういえば「ぷよぷよ」の会社名でしたね
ぷぷぷ、笑 そうでしたね。
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第8回目はOSXでコンパイルできる環境を準備する...です。と、言うのは第3回の「OSXでNECの8bitパソコン「P
URL :
コンパイル - KID - 2011年06月30日 02:56:26
KIDです
88エミュ ずいぶんハードルが高いんですね
あやちさんの説明どおりにやれば楽でしょうが
知らないとかなり大変そう
主題とは関係ありませんが
「コンパイル」という言葉に反応してしまいました
大昔僕がプログラミングをしてた頃は
ソースをコンパイルしてロードモジュールを作る
って言葉の流れでした
いつの間にかconfigure書いてmakeしてinstallに
まあ言語や実行環境の違いですが
最近はコンパイルって聞かないなあと思ったので
懐かしくなりました
そういえば「ぷよぷよ」の会社名でしたね
雑多な感想ですいません